ホッと雑談

世の中の出来事や身の回りのことを浅く洞察します

よくあるネット上のトラブルですが

ヤフー・ニュースには「個人」というカテゴリーがあって、オーサーと呼ばれる人たちが記事を投稿している。
オーサーには、評論家、ジャーナリスト、ライター、学者、会社役員などいろいろ。
この人たちは、ヤフーから依頼を受けてオーサーをやっている立場だ。

オーサーのひとりだった永江一石さん(ITコンサルタント)の6月6日の記事に、ヤフーの社員が「しょーもない記事だ」とコメントしたらしい。フェイスブックを通じてのコメントなので、ヤフー社員の身分を明らかにして。
その後の流れは・・・

永江さん「は?Yahoo!の人がYahoo!に書いたのをしょーもないと??」
ヤフー社員「個人の見解です。実にしょーもないですね」
永江さん「こういう人がいる会社とつきあいたくないのでYahoo!のオーサーやめますわ」
ヤフー社員「繊細な人だ」
永江さん「あなたの社会常識を疑うよ」

永江さんは、ヤフー・ニュースに別の記事を投稿し、ヤフーへの投稿を止めることを宣言。

上の通り、オーサーはヤフーが選任しているらしい。勝手に寄稿している立場ではない。とすると、ヤフーの社員が、ヤフー・ニュースのサービスの中で、身分を明かしつつ、「しょーもない記事だ」という表現でコメントし、オーサーの離脱を招いたことは、会社にとって好ましくないだろう。まあ、一人のオーサーを失うことが、どの程度の痛手なのかは分からないが。いずれにせよ、この社員は何らかの処分を受ける可能性がある。
そう考えると、この社員の行動は思慮を欠いているように思える。
ただ、それは損得勘定であって、社員のやったことが非常識とは言い切れない。むしろ、ヤフーにも多くの社員がいて、その中に永江さんの意見に否定的な人物が複数いても、何ら不思議なことではない。

逆に、永江さんの立場で考えると、ブロガーとして活動している人が、自分の記事を否定されて、またまたその相手がヤフーの社員だったというだけで、オーサーを降りるというのは、いささか感情的にも見える。とはいえ、オーサーを続けるかどうかは本人の決めることであって、他人がとやかく言うことではないだろう。
むしろ、こういうケースでは、降りる場合の、降り方が問題だと思う。

昔、2ちゃんねるに出入りしていた頃、これと同じようなことを何度か経験した(わたしが中心だったわけではないけれど)。炎上ではなく、祭りと呼んでたけれど。
誰が良くて誰が悪いということより、実生活で想像している以上に、世の中にはいろんな考え方、感じ方をする人がいることを体感した。もうやろうとは思わないけれど、まったく無駄ではなかったかもしれない。