ホッと雑談

世の中の出来事や身の回りのことを浅く洞察します

イッパシの大人が言われたくないこと

覚醒剤取締法違反と麻薬取締法違反の罪に問われていた歌手のASKA(本名・宮崎重明)の判決が昨日あったらしい。判決は懲役3年執行猶予4年。

この種の犯罪の初犯としては、やや重い量刑らしい。保護観察処分は付かないものの、執行猶予4年は長めだとか。
暴力団とのつながりもあったようだし、4年くらいで違法薬物と縁を切れるのかはよく分からないけれど。

ASKAを巡る一連の事件について、個人的な興味はすっかり薄れている。
ただ、判決の報道を読んで、判決文のあるフレーズに目が止まった。ASKAに対する「周囲を顧みる姿勢がなく、自己本位でごう慢な考え方が見受けられる。」というフレーズ。

「自分本位で傲慢な考え方」という裁判官の説教は補足に過ぎないのだけど、社会人に対する言葉としてはけっこうな人格否定に聞こえる。面と向かってこれを言われて、しかも全国的に報道されてしまう。これ自体刑罰の一つなのかも。
有名人だから、あるいは56歳だから、成熟した人格者とは限らない。性格に難のある有名人とか50代はいくらでもいるだろう。
そういうことを分かっているつもりだけど、もし自分がこんなことを言われたら、ズシンと響きそう。

デング熱という病気

この8月に、熱帯や亜熱帯の地域で多い感染症デング熱の感染者が、都内で見つかったとのこと。日本での感染例は、過去70年近くなかったけれど、昨年にドイツ人渡航者が日本で感染したと疑われる例があった。
主な症状は発熱、頭痛、筋肉 痛や皮膚の発疹など。重篤になりやすい病気ではないらしい。

デング熱は熱帯や亜熱帯の全域で見られる病気らしいが、台湾も流行地であるらしく、安心はできない。ここ数年、夏は酷暑続きだし。
ヒトからヒトには感染することはなく、蚊を介してウイルスが広がるらしい。本場でデング熱を感染させるのは、ネッタイシマカという蚊で、日本では見かけないらしい。ただし、日本に多いヒトスジシマカもウィルスを媒介できるらしい。

今年感染が確認された3人は、都内の同じ学校に通う男女で、代々木公園でダンス練習をしていたときに、蚊に刺されて感染した疑い。
海外旅行中での感染ではないとしたら、3人を刺した蚊にウィルスを与えた別の感染者がいることになる。

蚊の成虫の寿命は1か月くらいで、活動範囲は半径50メートルほどらしいので、デング熱のウィルスを保有する蚊の個体数がわずかなら、急速に拡大する可能性は低そう。
デング熱を予防できるワクチンはないらしく、蚊に刺されないようにするしかないらしい。なんともたよりない。
わたしは蚊に刺されやすいので、ちょっと心配。

鉄人28号おもちゃ(25万円)万引騒動

少し前の話題だけど、「まんだらけ」という古物商から、25万円の鉄人28号おもちゃが万引きされる事件があった。
話題になったのは万引きそのものではなくて、「まんだらけ」側が、おもちゃを1週間以内に返さないと、犯人の顔写真を公表するとの警告を発したこと。
警察からの申し入れで、公表しなかったのだけど。

犯人の顔写真であることが確実なら、それをさらされても仕方がないような気はする。しかし、法律的には問題があるらしい。
名誉棄損、プライバシーの侵害、恐喝、脅迫などに当てはまる可能性があるらしい。

今回は盗まれた品物が高額であり(25万円)、店側の態度はある程度止むを得ないと思える。
しかし、万引犯の顔写真をさらす行為が幅広く行われることになったら、いろいろと支障が出るかもしれない。解決して店が写真の公表を停止しても、いったん万引犯としての写真が出回ってしまったら、取り返しがつかなくなる。
犯人が常習犯なら「ざまあみろ」ですむかもしれないが・・・

まんだらけ」という店の名前は、この件で知った。店の宣伝効果は、絶大だったのではないだろうか。
マニアックな古物を扱っているようだから、行列ができるようなことはないかもしれないけれど、この一連の報道をきっかけに、年代物の古物を持ち込む客が出てくるかもしれない。

「すき家」はやっぱりブラック

すき家」というと、今年2月~4月にかけて、人手不足などにより、最大123店舗が一時休業や時間帯休業になり、話題になった。
人手不足の原因は、劣悪な労働環境によるとされ、日本を代表する(?)ブラック企業との評価を得ていた。
すき家」を展開するゼンショーホールディングスによる第三者委員会が、このほど調査報告書をまとめ、公表された。

そこでは、次のような事実が報告されていたようだ。
「3年間で400店舗以上増加させたが、社員数は増えていない」
「新入社員の過半数が3年以内に退職」
非管理職の平均残業時間が109時間」
「店舗社員のほとんどが24時間勤務を経験」
「1人勤務が蔓延」「ひどくなると、月500時間以上働いた従業員や、家に2週間帰らなかった従業員がいた」
「2012年度から、労働基準監督署から64通もの是正勧告書を受け取っていた」

これを受けて記者会見したゼンショーHDの小川会長兼社長は「真剣に受け止め、速やかに是正したい」と述べたそうだ。
人手不足による休業店が多発するまで突っ走った同社だけに、どこまで大胆に改革できるのか。
いずれにしても、店舗数を拡大する路線をこのまま継続するのは難しそう。

調査報告書を見ると、こうなるまで放置していたことにあきれるし、怖くなる。とは言え、これだけの調査報告書を敢えて公表したということは、本気で改革を進める意志の表れともとれる。というか、何も有効な手を打たないわけにはいかないだろう。
ただ、ここまで放置していた同社の上層部が、どこまで発想を切りかえられるかがポイントになりそう。

スポーツニッポン、廃刊へ

音楽家の坂本龍一(62)が、中咽頭がんにかかっているらしい。年内の演奏活動を休止し、治療に専念するとのこと。

咽頭がんは喫煙との関わりが深いとされる。このがん自体は早期治療を行えば比較的治りやすいとのこと。ただし、手術や放射線療法・化学療法の後、日常生活に不自由な期間が続きがちらしい。治癒後も、首の皮膚炎、口内の乾燥、物が飲み込みにくい、舌の痛み、痰、体力の低下、体重の減少、貧血などがあり、発症前と同じ生活がおくれるまでには期間を要することが多いとか。

札幌国際芸術祭は同芸術祭は、今月19日に札幌市で開幕する予定。坂本氏はゲスト・ディレクターとして8日間で9イベントに参加することになっていたらしい。さっそく、来場者減が懸念されているようだ。

ところで、坂本氏は、3.11の福島の事故以来、反原発運動に取り組んできた。それにひっかけて、スポーツニッポンが、坂本氏は放射線治療を拒否していると報じ、話題になった。しかし、根拠の無いデマだったらしい。
いくらスポーツ紙と言えども、人の生死にかかわるかもしれないことで、デマを飛ばすのは不謹慎。もう廃刊でいいと思う。

セクハラ野次で注目の塩村都議

東京都議会のセクハラ野次の被害者(?)として脚光を浴びた塩村都議ですが、こんどは彼女の過去の言動に注目が集まりつつあるようだ。
塩村氏がかつてテレビ番組「明石家さんま恋のから騒ぎ」に出演していたときに、以下のようなエピソードを披露していたそうだ。
「彼氏から300万円相当の洋服をプレゼントしてもらった。」
「元彼から1500万円の慰謝料を貰って、イギリス留学へ行った。」
「その元彼の部下が、イギリスまで塩村さんを口説きに来た。」
「交際している男性に妊娠したとウソをついたことがある」
それで、セクハラ野次のことは別にして、塩村氏の都議としての適性が問われ初めているようだ。

恋の空騒ぎ」での発言については、ひな壇に並んでいた中で最年長(29歳)という不利な状況の中で、放送作家になるために、目立つキャラを作り込んでいた、と弁明しているらしい。

彼女の人間性がどうであれ、セクハラ野次が許されることはない。
そして、当然のように過去の言動から現在の人を評価することは、個人的には抵抗がある。人間、変わらない部分もあれば、時とともに変わるところもあると思うから。
とは言え、セクハラ野次騒動が持ち上がってからの彼女の言動は、ちょっとSTAP細胞の小保方さんと被って見える。マスコミに出るときは悲劇のヒロインのように振る舞いながら、裏では打つべき手を着々と打っている印象。
そのために、イマイチ同情も共感もしにくい。

いずれにしても、本人にとってもみんなの党としても、ここいらでの舵取りがポイントになりそう。このまま塩村都議を全国区に持ち上げることができたら、国会議員にレベルアップさせる今後が見えてくるグラドル→放送作家→都議→国会議員という成り上がり方は、なかなかたいしたものだと思う。
一方、週間誌などで言われているようにビッチだったという結論になれば、本人にダメージがあるのは当然として、塩村氏を起用したみんなの党のダメっぷりが一層鮮明になりそう。

よくあるネット上のトラブルですが

ヤフー・ニュースには「個人」というカテゴリーがあって、オーサーと呼ばれる人たちが記事を投稿している。
オーサーには、評論家、ジャーナリスト、ライター、学者、会社役員などいろいろ。
この人たちは、ヤフーから依頼を受けてオーサーをやっている立場だ。

オーサーのひとりだった永江一石さん(ITコンサルタント)の6月6日の記事に、ヤフーの社員が「しょーもない記事だ」とコメントしたらしい。フェイスブックを通じてのコメントなので、ヤフー社員の身分を明らかにして。
その後の流れは・・・

永江さん「は?Yahoo!の人がYahoo!に書いたのをしょーもないと??」
ヤフー社員「個人の見解です。実にしょーもないですね」
永江さん「こういう人がいる会社とつきあいたくないのでYahoo!のオーサーやめますわ」
ヤフー社員「繊細な人だ」
永江さん「あなたの社会常識を疑うよ」

永江さんは、ヤフー・ニュースに別の記事を投稿し、ヤフーへの投稿を止めることを宣言。

上の通り、オーサーはヤフーが選任しているらしい。勝手に寄稿している立場ではない。とすると、ヤフーの社員が、ヤフー・ニュースのサービスの中で、身分を明かしつつ、「しょーもない記事だ」という表現でコメントし、オーサーの離脱を招いたことは、会社にとって好ましくないだろう。まあ、一人のオーサーを失うことが、どの程度の痛手なのかは分からないが。いずれにせよ、この社員は何らかの処分を受ける可能性がある。
そう考えると、この社員の行動は思慮を欠いているように思える。
ただ、それは損得勘定であって、社員のやったことが非常識とは言い切れない。むしろ、ヤフーにも多くの社員がいて、その中に永江さんの意見に否定的な人物が複数いても、何ら不思議なことではない。

逆に、永江さんの立場で考えると、ブロガーとして活動している人が、自分の記事を否定されて、またまたその相手がヤフーの社員だったというだけで、オーサーを降りるというのは、いささか感情的にも見える。とはいえ、オーサーを続けるかどうかは本人の決めることであって、他人がとやかく言うことではないだろう。
むしろ、こういうケースでは、降りる場合の、降り方が問題だと思う。

昔、2ちゃんねるに出入りしていた頃、これと同じようなことを何度か経験した(わたしが中心だったわけではないけれど)。炎上ではなく、祭りと呼んでたけれど。
誰が良くて誰が悪いということより、実生活で想像している以上に、世の中にはいろんな考え方、感じ方をする人がいることを体感した。もうやろうとは思わないけれど、まったく無駄ではなかったかもしれない。

典子さまの婚約に、皇位継承問題をむし返す

5/27に、高円宮家の次女典子さま(25)と出雲大社神職千家国麿さん(40)の婚約内定が発表された。
今秋に出雲大社で挙式の予定。典子さまは、皇室典範の規定により、結婚後に皇族の地位を離れるらしい。

皇室にうとくて、高円宮家の次女典子さまと言われても、よくわからない。そこで、少し調べてみた。
典子さまは天皇陛下の叔父の孫にあたる。そして、大正天皇のひ孫にもあたる。大正天皇との関係では「女王」にあたるそうだ。皇室での「女王」は、天皇からみて直系で三親等以遠にある女性を指すらしい。
高円宮家は3姉妹で、姉が承子(つぐこ)さま(28)、妹が絢子(あやこ)さま(23)。

上の通り、典子さまは、結婚後に皇族の地位を離れる。皇室典範の規定によると、女子が結婚すると皇籍離脱することになる。
典子さまが皇籍を離脱すると、皇室の構成は21人となる。このうち未婚の女性皇族は7人。愛子さまを除く6人は、いつ結婚してもおかしくない年齢なので、6人全員が結婚したら、残りは15人。また、9名はご高齢だから、亡くなる方も出てくるだろう。
皇太子ご夫妻か秋篠宮家に新たにお子さまが誕生しないとすると、現在7歳の悠仁親王の結婚までは、増員の見込みは無いということだろうか?

あらためて、皇位継承問題について、何か手を打った方が良さそうな気がしてくる。
2000年代の半ばころに皇位継承問題が騒がれていたときには、国民感情とはかけ離れたところで、利害関係者がケンケンガクカクやっていたような印象だった。
結局のところ、国民が象徴としての価値を見出せるかどうかがポイント。国民投票の法律を作って、国民の判断を仰げばいいと思うのだけど。